【昭和あるある】職場で「本当にあった怖い話」30代以上の社会人が忘れられない悪夢とは?

働き方改革施行前やコロナ禍以前の職場では、現在では法律違反やハラスメントに該当してしまう言動がよく見られていたと言われています。パーソルキャリア株式会社(東京都千代田区)が運営する調査機関『Job総研』が実施した調査によると、社会人生活で「本当にあった怖い時代」を経験した人が約9割に及ぶことがわかりました。

調査は、同社が運営する匿名相談サービス『JobQ Town(ジョブキュータウン)』を利用する全国の20~50代の社会人男女400人を対象として、2024年11月にインターネットで実施されました。

全回答者のうち、30~50代(42人)が経験した“昭和あるある”や、他の世代が知ったら驚きそうな苦労話として「本当にあった怖い時代」のエピソードを募集し、そのエピソードに対する20代の価値観や意見を調査しました。

その結果、30~50代の88.0%が「本当にあった怖い時代の経験がある」と回答し、以下のような経験談やコメントが集まりました。

▽24時間寝かさない新人研修に参加したことがある

▽風邪は土日に引くように!と社内規則に書いてある会社にいた

▽体調を崩し2日休んだら、気合いが足りないと叱責され、始末書を書かされた

▽新人は定時より30分以上前に着いておき、朝早く来て机を拭いたりするのが当たり前だった

▽女性がお茶汲みする会社にいた。誰が何を飲むか、砂糖がいくつ必要かは当たり前に覚える文化だった

次に、30~50代が経験した「体調不良が評価に影響する」に対する「20代の価値観」を調査した結果、20代(85人)の51.0%が「評価優先ではたらく」、49.0%が「体調優先で休む」と回答し、以下のようなコメントが寄せられました。

【評価優先ではたらく派】

▽「体調管理ができない人」という評価をされたくないので、無理してはたらく

▽古い考えだが、新人なのでなるべく頑張っている姿勢を見せなきゃと思う。それと、評価が下がるのが怖い

▽上司が仕事をしているのに休むことに罪悪感。評価に影響あるなら頑張ってしまうのは理解できる

【体調優先で休む派】

▽寒くなり体調不良のリスクも増えているのに、休ませない上司がいたら転職を考える

▽昔は大変だったのだと思う。今の時代体調不良で怒鳴ったりしたら、その会社も上司もおかしい

▽自分の生活の方が大事なので絶対に体調優先で休む。そんなに仕事に労力を割いていられない

また、「朝早くの準備・雑務は新人が担当する」という経験談に対しては、「当たり前だと思わない」が93.0%を占め、「当たり前だと思う」と回答した人はわずか7.0%でした。「当たり前だと思わない」とした人からは以下のようなコメントが寄せられました。

▽必要あれば早く来るべきだが、「新人だから」は早く来る理由にならない

▽昔は自分もやった、という先輩からの圧力や無理強いされる慣例・伝統は無くしてほしい

▽こういった早朝業務は、気づいた人が自発的に行うか、当番制で行うべきものだと思う

▽新人が朝早くから〇〇をするのはネットの中だけの話と思っていたので、信じられない

▽担当するだけなら100歩譲っても、早朝の時間外で新卒だけが行うことはおかしいと感じる

   ◇  ◇

これらの調査結果を踏まえて同機関は、「個々人の意見や価値観が尊重される風潮にある令和時代だが、30代以降が経験した”昭和あるある”があったからこそ、かつての慣習や風習が見直され、今の”令和文化”誕生に至ったのではないか」と考察しています。

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