「目的は我が家にあるゲームか」…ほぼ毎日遊びに来る息子の“友達” 母の心に芽生えた、悲しい「疑念」
「友達を家に呼びたい」と子どもが言ったら、あなたはどう感じますか?子どもが友達と関わる様子を見られるのは嬉しい反面、少し心配になることもありますよね。
■楽しいはずの時間が、少しずつ違和感に変わるまで
都内在住のDさんは、自宅でフリーランスとして働いています。Dさんの家は放課後になると、小学5年生の息子の友達たちのたまり場と化し、よく誰かが遊びに来ます。
ほぼ毎日のように遊びに来るのは、友達のK君です。K君は遊びに来ると、息子と一緒にリビングでゲームに夢中になります。時には興奮しすぎて、小さな喧嘩も勃発するほど。しかし、Dさんにとってはそういった光景も微笑ましいものでした。ゲームの合間に飲むジュースやおやつの時間も楽しそうで「すっかり仲良しになったんだなぁ」と、ほのぼのとした気持ちでその様子を見守っていました。
ある日、Dさんはふと思いました。「そういえばK君って、うちに来るとゲームしかしてないな」と。
しかしその理由はすぐに明らかになりました。それとなく聞くと、息子がこう答えたからです。
「K君の家には、ゲームがないんだよ」
なるほど、だから我が家に来るたびに、ゲームをやりたがり、熱中しているのか。Dさんは納得し、息子とK君のゲームタイムを見守り続けることにしました。
■ゲーム以外の提案は、まさかの拒絶?
とはいえ、毎日毎日ゲームばかりというのも気になってきます。たまには違う遊びもしてほしいと思ったDさんは、息子に「今日はゲームじゃなくて、公園で遊んでみたら?」と伝えました。風も気持ちいい季節だったので、息子も「公園行こうか」と乗り気でした。
しかし、K君はその提案を聞くなり、即座に「ゲームができないならいいや。帰るね」と言って帰り支度を始めたのです。
えっ、と思わず息子も私も驚きました。息子は少し戸惑った表情を浮かべ、私はなんとも言えない気持ちになりましたが、「外で遊ぶのが好きじゃない子だったのかも」と自分を納得させました。そこで、今度来た時は、ゲームはゲームでも、頭を使いながら楽しめるボードゲームで遊んでもらおうと思いました。息子に提案すると、とても乗り気でした。
そして再びK君が家にやってきたとき、息子は「この前買った面白いボードゲームあるんだよ。これやってみない?」と提案。しかし、K君の反応は予想外のものでした。無表情で「あー、ゲームができないなら、もういい」と言い残し、あっさりと帰ってしまったのです。
息子も私も、一瞬呆然。「遊びに来てくれるのは、息子と一緒に楽しい時間を過ごすためではなかったの?」と、なんだか少し寂しい気持ちになりました。
K君が求めていたのは、ただ「ゲームができる場所」だったんでしょうか。
Dさんはその日、K君について息子と話しました。息子は「まぁ、仕方ない」と思っているようでした。しかし、親としてはどうしても、モヤモヤした思いが残ります。
■子どもの友達が遊びに来て、モヤモヤしたことは…
親として、ちょっとしたもやもや子どもの友だちが遊びに来て、モヤモヤしたエピソードはありますか?
▼30代 埼玉県 小学4年生
我が家は子どものたまり場化しています。それはいいのですが、お菓子を食べ放題と勘違いしている子もいます。1週間分のお菓子を用意しているのですが、最初の2日で食べてしまうことがあり、「もうないよ」といっても「えーチョコが食べたい」とリクエストしてきます。息子も一緒になって食べるので、息子にも注意しているのですが、友達がくるとテンションがあがって一緒に食べています。菓子がないと言えばいいのですが、つい出してしまう私も意思が弱いですね。
▼40代 東京都 小学6年生
夏休み中、子どもの友だちが終日遊びに来ることになりました。各自、お弁当を持ってきたり、コンビニで買ってきたりしていたのですが、ある友だちはラーメンの袋麺を持参して、キッチンを使わせて欲しいと言いました。さらに「餃子ある?」と聞かれ、呆然。うちはラーメン屋じゃないんだよ!
▼40代 千葉県 小学3年生
友だちが遊びに来るのはいいのですが、子どもの部屋でのみ、遊んでほしい。子ども部屋から出てきて、リビングを占拠する子どもたち。ソファーで飛び跳ねるのだけはマジで辞めてほしい!注意しても飛び跳ねてます。あと家の中でのかくれんぼ。別の部屋に入るのは禁止といってるのに、みんなが勝手に寝室に入ったりクローゼットに隠れたりします。各部屋に鍵がないので、しめることもできず 「入らないで、入るならもう家で遊ぶの禁止だよ」と言っているのですが、誰かが必ずかくれんぼを言い出します。息子にいっても「だめって言ってるんだけど」というばかりです。
▼30代 神奈川県 小学6年生
娘のクラスメイトが男女含めて6人来ることになったんですが、結局女子と男子別で遊んでました。それは別にいいのですが、その後 誰が誰を好きだの、告白するだのが始まり、私がいる前で、積極的にアプローチしていたり、くっついていたり。最近の小学生って、こんなものなのでしょうか。娘はただ見ていた立場ですが、娘も私の知らないところでこういうことをしているのではないかと思うと、ぎょっとしました。
(まいどなニュース特約・松波 穂乃圭)