生後3カ月で迎えた小さな命…病気で声も出せなかった子猫が4歳に、手術を乗り越えた飼い主との成長物語
元保護猫の女の子「つな」ちゃんと、X(旧Twitter)ユーザー・mona(飼い猫溺愛)さん(@asuza12071)が出会ったのは、今から4年前のことでした。
「知人宅の庭で野良猫が子猫を生み、そのうちの1匹がつなでした。かねてから知人に『猫と暮らしたい』と話していたため、共通の知人を介して、つなをお迎えすることになったのです」
2020年7月、つなちゃんは生後推定3カ月で飼い主さんの家族となりました。それまでにも猫と暮らした経験のある飼い主さんにとって、つなちゃんは2匹目の愛猫です。
■病気と闘いながら深めた絆
新しい生活が始まった当初、つなちゃんは体調が思わしくなくなかったといいます。
「猫風邪が悪化したと思われる状態でした。半年ほど、通院しましたが回復せず、鼻がつまってまともに声を出すこともできませんでした。そのため、とても少食で、同じ月齢の子よりはるかに小さかったです」
通院が続く中、2021年2月には鼻腔内腫瘤であることが判明し、手術を受けることに。術後、つなちゃんは少しずつ元気を取り戻しました。
「食事量も増え、少しずつ声も出るようになったのです。通院が続いていたとき、病院から家に帰ると『ケージから出して』と鳴いて、一緒に遊びたがったことも。その様子を目にしたときは、とても胸を打たれました」
つなちゃんと飼い主さんは、こうして絆を深めていったのです。
■つなちゃんと過ごすこれからの日々
つなちゃんは、今年4歳になりました。
病気を克服したあとは、すくすくと成長したつなちゃん。それにともない、本来の自分を取り戻していったようです。
「べったりと甘えるようになり、やんちゃなおてんば娘になりました。玄関でお迎えしてくれたり、トイレに行くと扉の前で出てくるのを待ちながら鳴くほどの甘えぶりです」
そんなつなちゃんに、飼い主さんはこれからの幸せな日々を願っています。
「つなは、生後推定6カ月ころまで、とても苦しい思いをしました。これからは、安全なおうちでのんびりと幸せに過ごしてほしいです」
生まれてすぐに多くの困難を経験したつなちゃんですが、今は飼い主さんとの穏やかな暮らしの中で幸せを感じていることでしょう。
これからも健やかに、そして笑顔に満ちた日々を重ねていけるよう願っています。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)