取り壊し予定の建物から聞こえた小さな鳴き声…家族が迎えた、体重500グラムの黒猫 1年でお腹を出して眠る“甘えん坊”に成長
2023年5月、X(旧Twitter)ユーザー・黒猫エースさん(@FWX6Aw236fQ802L)の勤め先にある取り壊し予定の建物で、4匹の子猫が見つかりました。
その小さな命を見過ごすことができず、同僚たちと協力しあって4匹の子猫をそれぞれ引き取ることにしたといいます。
「私たち家族は、そのうち1匹、黒猫のエースをお迎えすることにしました。小さな子猫を迎えることには迷いがありましたが、この子たちの命を救いたいという思いに駆られたのです。当時、生後推定1カ月半、体重500グラムのとても小さな子でした。ほかの子猫たちも同僚が引き取ってくれ、今でも近況を伝え合っています」
エースちゃんを家に迎えた日、夜通し鳴いていたといいます。翌日以降も隠れて過ごす日々が続きましたが、少しずつ新しい生活に慣れていきました。飼い主さんにとっては、初めての猫との生活でしたが、エースちゃんはすくすくと成長し、今ではお腹を丸出しにして眠るほど家族に信頼を寄せています。
■保護後、家族の中で変化したこと
エースちゃんが家族に加わったことで、飼い主さんの生活にはどのような変化があったのでしょうか。
「家の中がさらに明るくなり、エース中心の生活になりました。以前は休みの日にのんびり寝ていることが多かったのですが、今はいつもと同じ時間に起きて、エースと遊んだり昼寝をしています。エースはおもちゃを投げて取ってくる遊びが大好きで、今でも飽きることなく楽しんでいます」
エースちゃんの愛らしい行動は、日常に笑顔をもたらしています。飼い主さんにとって、エースちゃんとの時間が特別なものになっていることが伺えます。
■エースちゃんに寄せる思い
現在1歳のエースちゃんは、家族の中で甘えん坊な一面を見せつつも、繊細な性格を持っています。
「キャリーケースに入ると動けなくなってしまうほどのビビリですが、私たちの前では甘えん坊です。3匹のきょうだいと再会したこともありますが、みんな戸棚の下に隠れてフリーズしてしまいました。それでも、仕事から帰ると必ず出迎えてくれるエースには毎日癒されています。テレビを見ているときや寝るときは、夫婦の間でゴロゴロしています」
これからの暮らしについて、飼い主さんは次のように語ります。
「エースが我が家に来てくれたことに感謝しています。一緒に過ごせる幸せな時間を大切にし、エースがここに来てよかったと思えるように、安心して暮らせる環境を作り続けたいです」
小さな黒猫のエースちゃんと飼い主さんが紡ぐ日々は、何気ない日常を特別なものに変えてくれます。これからもエースちゃんが家族の中心で、温かな絆を深めていくことでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)