後輪タイヤが破裂!火花をまき散らしながら走行する乗用車を目撃 運転手は高齢者…何が起きていた?

「鞍手町 中山交差点で右折待ちしていたら

バーストしててホイルを削りながら 火花を散らしながら走り左折する車を目撃

すぐに追跡、110番通報しながら停車させようとしてやっと新北駐在所前で停車

車両火災になりかねないから動いたらダメだと言ってJAF手配して警察官に引き継ぎました」

福岡県鞍手郡鞍手町の交差点で右折待ちをしていたところ、右の後輪のタイヤがバースト(破裂)してホイールを削りながら左折する乗用車を目撃したことを、大型トラック長距離ドライバーの「星の砂時計」さん(@hoshinosuna72)がX(旧Twitter)に報告。車両火災になりかねないと思い、すぐに車線変更して乗用車を追跡し、交差点から約2.6キロ先の駐在所前に停車させたといいます。

■破裂したタイヤの乗用車を追跡した目撃者、停車させて危機一髪

「星の砂時計」さんによると、バーストしたタイヤの乗用車を目撃したのは12月15日午前10時50分頃。タイヤは火花を散らていたとか。追跡して停車させた後、JAF(日本自動車連盟)を手配して駆け付けた警察官に引き継いだそうです。

「運転されていたのは高齢者の方。当初、駐在所前の交差点で私に停められた理由が分かっていないようでした。車を交差点から駐在所前に移動させて駐車した後、運転していた高齢者に車の危険性を詳しく説明しましたが男性が『車の調子が悪いから高速に乗って(北九州市門司区の自宅まで)帰ろうと思っている』と話されて。危険性を認識していなかった感じがしたので、車を運転させないようにと思って、私が代わりにJAFに電話してレッカー車を手配。また連絡をして駆け付けた警察官からは事情を聴かれていました」

■なぜタイヤが破裂した? 

とはいえ、大きな事故とならず、一安心だったという「星の砂時計」さん。タイヤのバーストを目撃したのは仕事が休みの日で、マイカーのバッテリーを買いに行き車庫に向かう途中に遭遇したとのこと。このまま高齢ドライバーが乗用車を運転していたら、どうなっていたのでしょうか。

「タイヤホイールを削り火花をまき散らしながら走っていたわけですが、あのまま高速に乗っていたら車軸が過熱して車両火災を引き起こしたと思われます。運転されていた高齢者は携帯電話を持っておらず、緊急通報もできないため車両は全焼したでしょうし、高速道路も何時間も通行止めになっていたはず。

またタイヤのバーストが起きるのは経年劣化か、釘か何かを踏んだ場合かと思います。タイヤは溝が残っていても4年も5年も使っていたらタイヤ内のワイヤーがさびて切れやすくなり突然バーストします。この乗用車のタイヤは溝があまりなかったので経年劣化によるバーストで、タイヤを取り換えなかったことから引き起こされた車両トラブルだと考えられますね」

今回の高齢ドライバーによるタイヤのバーストトラブル。ドライバーの“プロ”として常日頃大型トラックで道路を走っている「星の砂時計」さんは、こう訴えます。

「今回のバーストは、高齢ドライバーだから起きたトラブルだと思います。バーストしてタイヤホイールを削りながら火花をまき散らし走っていた乗用車は異音ではなくごう音を立ててましたが…耳が遠かったのか高齢ドライバーは気付いておらず。またタイヤも交換していませんでした。こうした状態で走る高齢ドライバーがいたら、目を向けて気づいたことは言ってあげるぐらいの優しさがないと高齢化が進む社会では事故や車両トラブルを防げません。また同時に、大事に至る前に免許を返納するよう高齢ドライバーの家族や親族、所轄の警察官が説得することも大切です」

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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