段ボールで遺棄された生後1カ月、体重300gの小さな子猫 優しい飼い主さんのもとで「ツンツンツンちょいデレ」の甘え上手な猫さんに

「子猫が出られないような段ボールに入れられて遺棄されていました」

2021年10月、その子猫と飼い主となったX(旧Twitter)ユーザーのみけさん・くろさん(@KMS3610)一家との出会いは、少しずつ近づいていました。

飼い主さんは、当時、生後推定1カ月、体重300gという小さな女の子「みけさん」が、SNSで里親募集をされているのを目にしたのです。

■偶然の保護から家族になるまで

みけさんは娘さんの知人によって偶然保護されました。猫の鳴き声を聞いて外を探したところ、段ボールに入れられた子猫を発見。その後、動物病院で健康チェックを受けると、生後推定1カ月で大きな健康問題はないことがわかったそうです。

「譲渡にあたって『最期まで一緒に暮らすこと』『完全室内飼い』『脱走防止対策』『避妊手術の実施』という4つの条件を提示されました。そのどれも承諾し、みけさんを家族として迎えました」

知人が段ボールの子猫を救った偶然が、新しい家族とのご縁を引き寄せたといえるでしょう。

■お迎え後の驚きと成長

お迎えして間もなく、みけさんは動物病院を受診し、健康状態の確認や避妊手術の相談を行いました。最初はトイレの使い方がわからず、家族全員で心配して見守ったといいます。

「同居しているフェレットのトイレで用を足し終わるのを見届けたときは、家族みなで大喜びしました(笑)」

また、ごはんを食べるときは両前足をお皿に突っ込むほどの勢いで驚かされたとか。先住フェレットたちの間をチョロチョロ動き回る姿も印象的だったそうです。

「ちょうど離乳期だったので、娘と交代でお世話をしました。赤ちゃん言葉で話しかけることも多かったです(笑)」

そんな忙しい日々を経て、みけさんは冬を迎える頃、ふわふわの毛並みを持つ猫へと成長しました。

■ツンデレのみけさんと未来の願い

現在3歳になったみけさんは、避妊手術後に塩対応気味になり、抱っこや膝乗りを嫌がるようになったそうです。それでも、たまに喉を鳴らしてスリスリしてくれる瞬間が家族にとって特別な時間になっています。

「ツンツンツンちょいデレタイプですが、そんなみけさんが家族みんなの癒やしです」

また、昨年迎えた保護猫「クロ」さんとは、現在1階と2階で分けて生活しています。飼い主さんは、みけさんとクロさんが将来、同じ空間で仲良く過ごせる日を心から願っています。

あの日、一歩間違えば、命を落としかねない状況にあったみけさん。今は、優しい家族に囲まれすくすくと成長し、愛らしい存在として絆を深めています。

そのツンデレな魅力が、これからも家族の日常を彩り続けていくことでしょう。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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