ベランダに来ていた猫の親子「母猫が姿を見せなくなって…」 保護して引っ越しを決意 緊張していた猫たちが、ようやく安心できた瞬間
元保護猫の兄弟・りーじさん、もふちゃんと、飼い主のX(旧Twitter)ユーザー・もふもふりーさん(@siEEFII9JV27011)が出会ったのは、2022年の7月ころのこと。当時、ふたりは生後3カ月ほどだったといいます。
「前の家に住んでいたとき、ベランダに野良の黒猫さんが遊びに来るようになりました。その後、4匹の子猫を連れてくるように。どうやら子猫を生み、必死で育てている様子でした。しばらくすると、子猫だけが来るようになり、母猫が姿を見せなくなったのです」
母猫と離れた4匹の子猫が野良として生き抜くことは難しいと考えました。
「意を決して、保護することにしたのです。信頼している知人に相談したところ、2匹の子猫を迎えてくれることになりました。我が家は、もう2匹を迎えることに。それが、りーじさん、もふちゃんです」
当時、飼い主さんは動物の飼育ができない家に住んでいました。そのため、すぐに新居探して引っ越し、りーじさん、もふちゃんと新たな生活を始めたのです。
■家での暮らしと猫たちの成長
新しい家に来たばかりのころ、ふたりは緊張した様子を見せていたといいます。
「ふたりはすぐに2階のベッド下へ。ぴったりとくっ付いて身を寄せ合いながら隠れていました」
それから1カ月ほど経ったころ、りーじさんが猫カビを発症。耳の毛が禿げてしまいました。
「すぐに動物病院を受診し、服薬による治療を開始。もふちゃんにうつらないように注意しながら治療を続け、2カ月ほどで完治したときはホッとしました」
その後、ふたりは少しずつ家での暮らしに慣れていき、それぞれお気に入りの場所を見つけて過ごすまでになりました。
「おなかを見せて寝ている姿を見たときは『家が安心できる場所になったのだな』と思い、とてもうれしかったです」
飼い主さんの愛情がふたりに届いた証と言えるでしょう。
■猫たちの個性とこれからの暮らし
りーじさんともふちゃんは、2歳7カ月(取材時)になりました。
血の繋がった兄弟であるものの、そのキャラクターはそれぞれとても特徴的。ふたりの異なる魅力に飼い主さんはメロメロのようです。
「りーじさんは、警戒心が強く繊細。小さな物音にも敏感で、不安になると誰もいない部屋に避難します。でも甘えん坊な一面もあり、私のおなかに乗ってきて一緒に眠ることもあります」
一方、もふちゃんは好奇心旺盛でマイペースなのだとか
「もふちゃんは、よくリビングの真ん中でお腹を出して寝ています。猫じゃらしで遊ぶのが大好きです。たまにりーじさんのごはんまで食べてしまうやんちゃなところもあります。ふたりに共通するのは、来客が苦手なこと。家族以外の人が来ると、すぐに隠れてしまいます。
ふたりとのこれからの暮らしについて、飼い主さんは思いを語っています。
「とにかく元気で長生きしてほしいです。これからもふたりのペースでのんびりと過ごしてくれるといいなと思います。また、部屋にキャットウォークを設置して、ふたりの遊び場を増やしたいです」
飼い主さんの優しさと思いが、ふたりのこれからの生活をさらに彩ることでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)
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