【おむすび】生々しいコロナ禍の病院や暮らしを描き話題 俳優たちは本物の医療防護服を着用…当時の医療従事者への熱いリスペクト
放送も残すところあと2週となった連続テレビ小説『おむすび』(NHK総合ほか)。今週放送された第23週「離れとってもつながっとうけん」では、コロナ禍を描いた。2020年春、結(橋本環奈)が管理栄養士として勤める大阪新淀川記念病院には感染者が次々と搬送されてくる。消化器内科医の森下(馬場徹)や外科医の蒲田(中村アン)、結と同じNSTのメンバーだった看護師の桑原(妃海風)らが感染者の対応に追われ、結や塚原(濱田マリ)をはじめとする栄養科のスタッフも、自分たちに今できることを模索する。
中でも、感染エリアを担当する医療スタッフたちが本物の防護服を身につけて感染者の治療にあたるシーンは鬼気迫るものがあった。パンデミックにおいて水際の最前線で闘う医療従事者を演じた俳優たちの奮闘について、制作統括の宇佐川隆史さんと真鍋斎さんに聞いた。
■演者たちは本物の医療用防具服を身につけ、マスクの息苦しさもめげずに撮影
看護師・桑原役の妃海風、消化器内科医・森下役の馬場徹をはじめ、感染者の治療にあたる医療スタッフを演じた俳優たちの撮影現場での様子について、宇佐川さんはこう振り返る。
「防護服は軽度、中程度、最大装備と各段階に分かれていていますが、重症患者が運ばれてくるシーンでは俳優さんたちに本物の最大装備の防護服を身につけて演じていただきました。これは着るのに10分以上かかります。当時の医療従事者の皆さんは、これをトイレや休憩のたびに使い捨てで外して、また新しい防護服を一から着直さなければならなかったんです」
「俳優さんたちは『これを1日中繰り返していたなんてすごいことですよね』と感じ入った様子で、マスクで息苦しい中でも『当時の医療従事者の方々の苦労を思えば泣き言なんて言っていられない』と仰っていました。感染エリアのシーンの撮影では、演者さんもスタッフも『どうしてもこのシーンは伝えなければならない』という思いで、連帯感が強まりました」
■医療用マスク「N95」20分もつけていると息苦しく…
112回では、コロナ担当看護師が防護服の身につけ方をレクチャーする場面があり、マスクを装着するところで「かなり苦しいと思いますが、それで正解です」という台詞があった。このシーンについて真鍋さんはこう語る。
「取材する中で、たとえ医療従事者といえどコロナ禍に入るまでは最大装備の防護服の着脱の仕方を心得ている方はほとんどいなかったと知りました。それだけ非常事態だったということですね。ですので考証の先生方の指導の下、病院スタッフが着用方法からレクチャーを受けるというシーンを作りました。感染エリア担当の医療スタッフを演じる俳優さんには『N95』という実際に医療現場で使用されているマスクを着用していただきました。これは非常に防御性が高い代わりに、20分もつけていると普通に動くだけでも息苦しくなってくるんですが、皆さん文句ひとつ言わずに演じてくださって、ありがたい思いです」
次週24週「家族って何なん?」では、コロナ禍を経て、結と歩(仲里依紗)、そして愛子(麻生久美子)、聖人(北村有起哉)が、引き続き「誰かを支え、共に生きること」に向き合っていく姿が描かれるという。
(まいどなニュース特約・佐野 華英)
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