「菊正宗」シンボル看板撤去→アクスタになって復活 70年以上愛されたランドマーク ファン「これはうれしい」「粋ですね」
大手酒造会社の菊正宗酒造(本社、神戸市東灘区御影本町)が制作したアクリルスタンド(通称アクスタ)がネット上で話題を呼んでいます。同社のシンボルとして70年以上愛されてきた鉄塔看板を模したデザイン。看板は今年1月に惜しまれながら撤去作業が完了したばかり。アクスタでの復活を知った同社ファンからは「これはうれしい」「粋ですね」「かっこいい」などの声が上がっています。
■「ホッとする目印」「子どもの頃からずっと見てた」
同社の鉄塔看板は1953年12月、同社敷地内に完成。高さ約50メートル。3面に赤色で菊正宗と書かれており、夜になるとネオンサインとして赤色に光った時期も。灘五郷のシンボルの一つとして、地域の人たちに親しまれてきましたが、同社では安全性を考慮して撤去を決定。昨年12月から工事が始まり、今年1月末までに撤去作業が完了しました。
同社公式SNSが昨年12月、撤去の告知を投稿したところ、地元の人たちなどから看板の思い出話やねぎらいの言葉などが次々と寄せられました。「電車の窓から見える灘のランドマークでした」「見るとホッとする目印でした」「子どもの頃からずっと見てました」「大切な風景の一部でした」「菊正宗の文字が見えてくると、地元に帰ってきたーって思えてた!」「震災を乗り越えておつかれさまでした」「寂しいですが安全にはかえられないですね」など。
同社では鉄塔看板の存在の大きさをあらためて実感。「何かみなさんの思いに応えたい、何か残せるものはないか」と考え、押し活グッズとして幅広い世代に人気のアクスタなら多くの人たちに喜んでもらえるかもしれないと制作に踏み切りました。
商品名は「菊正宗 鉄塔看板アクリルスタンド」。文字の色やフォントは看板を忠実に再現。文字の背景には白色の線で鉄塔部分も表現しています。
ファンの中にははやばやと入手し、看板跡地と重ねて撮影する人も。同社担当者はアクスタの楽しみ方について、「(聖地巡礼として)元の場所で再現撮影はもちろん、いろんな場所へ一緒に連れていってあげてほしいです。ぜひアクスタで推し活してもらえたらうれしいです」と提案しています。
サイズは高さ約10cm、幅約2.6cm、台の直径は約5.5cm。「菊正宗酒造記念館」(神戸市東灘区魚崎西町)や公式通販サイト「菊正宗ネットショップ」で取り扱い中。価格880円(税込)。
■旅するアクスタ…社員が出張先や旅行先で撮影
同社社員は出張先や旅行先に同アクスタを持参し、“推し活写真”を撮影。同社の公式X(@kikumasa_kimoto)や公式Instagram(@kikumasamune_official)に多数公開しています。同社担当者は「うちの社員は、東京タワーや札幌時計台と一緒に撮影したり、イギリス出張に行ってビッグ・ベンと撮影していました。ようやく役目を終えていろんなところに旅ができて、鉄塔も喜んでますね(笑)」とし、アクスタを購入したファンに向け、「飲食店、出張先、旅行先で出会った菊正宗のお酒と一緒に撮影して、ぜひSNSに投稿してほしいです。楽しみにしています!」とアピールしています。
【アクスタ】高さ10cmほどのアクリル板に写真やイラストなどを印刷したもの。アイドルやスポーツ選手、アニメのキャラクターなど、さまざまなジャンルの公式グッズとして販売され、ファンのための「推し活」グッズとして欠かせない存在です。自宅に飾って愛でる以外にも、推しにゆかりのある場所などで記念撮影を楽しむ人もいます。
(まいどなニュース・金井 かおる)
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