ニラと思っていたら…春に間違えると、大変 専門家が食中毒への警鐘「うちの庭、勝手に生えてくる」「その辺の草を食わない」
ニラと間違えてスイセンを食べてしまうことによる食中毒事故が後を絶たない。今、SNS上で大きな注目を集めているのは
「春…。ニラと間違えてスイセン(有毒)を食べてしまう食中毒事故が多くなる季節です。あなたは目の前に両者を並べられたとしてちゃんと見分けることができますか?」と注意喚起する生物ライターの平坂寛さん(@hirahiroro)の投稿。
実際のニラとスイセンを並べて比較する平坂さん。同じヒガンバナ科に属しているせいか、サイズ感、色味、形状が酷似しており、見分けがつく人は少ないだろう。
平坂さんにお話を聞いた。
ーー今回の発信に込めた意図や思いを。
平坂:春になると毎年のようにニラとスイセンの誤食にまつわる報道を見聞きしますが「どちらも見慣れた植物だし、よく見ればさすがに見分けがつくだろう」とたかを括っていました。ところが実際に両者の葉を並べてみるとその自信が崩れるほど似ている。おそらく私と同じように自信過剰になっている人もいるだろう、そしてそうした人こそ危険性があるだろうと思い、問いかけの形で発信しました。「こんなに似てるの!?すげぇ!」と楽しんでもらい「正しい見分け方を知っておこう」と学ぶ気持ちを持ってもらえたら幸いに思います。
ーーニラとスイセンの見分け方は?
平坂:時期の限られる花を除くと、もっとも大きく異なるのはいわゆる「根っこ」の形状です。ニラは茎の末端からひげ状の根が広がるだけですが、スイセンは茎と根の間に球根を持ちます。葉のつき方や茎の形にも細かな違いはありますが、実際に見比べなければ識別は難しいでしょう。また、葉を潰したりちぎった際の匂いが大きく異なります。ニラの場合は皆さんご存じのようにニンニクにも似た独特の刺激臭を放ちます。スイセンの場合は青臭いばかりでニラとは似つかない匂いがします。
このように匂いも識別のポイントとなりますが、混生あるいは近接して植栽している場合は臭気が混ざりやすいので注意が必要です。
ーー投稿に大きな反響がありました。
平坂:みなさん興味をもって解答に参加してくださっているようで、予想外の盛り上がりに驚いています。身近な食と園芸にまつわる話題なので関心が高いのでしょう。また、答えを発表する前から見事にすべて正解する方も複数いらっしゃいました。やはりわかる人にはわかるものなのだなと感服しています。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「うちの庭、ニラもスイセンも勝手に生えてくるんだよなあ。 あと、似たような植物ではノビルも出てくる。 にんにくっぽい匂いと葉の厚さや幅でわかるかなあ。食べないけど。」
「水仙は葉の中央にうっすら線が通ってて、ニラにはない。でも水仙は種類が多くて、葉が細くて薄いタイプは判別ムリ。」
「1番の自衛策はその辺に生えてる草をニラと思って食わない事なのだ(´・ω・`)」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。
なお平坂さんは今回の投稿に関連して、ニラとスイセンの見分け方や実際に誤食してしまった場合の症状を動画にしてYouTube動画「毒草『スイセン』をニラと間違えて食べてしまってみた」で紹介している。嘔吐など刺激の強い場面もあるが非常にリアルな内容なので、 ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)
関連ニュース
ライフ最新ニュース
もっとみる野球選手→生命保険会社で奮闘 元ロッテ青松のセカンドキャリア、現役時代のファンとの思わぬ交流も
万博控える大阪、企業へのサイバー攻撃の「対応訓練」サービス需要増 実戦形式で情報漏洩やランサムウェア対応学ぶ
8割が年収アップ、それでも7割が健康を犠牲に 管理職の実態調査が示す“代償”とは
「アザラシ化」した猫さん、テーブルに寝そべって何してるの? スキあらば「邪魔してやるニャー」
「飼い主さん今どんな気持ちですか?」店の前に、キャリーごと猫を遺棄、置き手紙が「うつ病になり世話ができなくなった」
子どもが巣立ち、広すぎる一戸建てが“重荷”に 50代夫婦「駅近の賃貸マンションへの住み替え」で注意すべき3つのポイント
「帰省した姉が驚いてた」柴犬の寝姿「足ぴーん!」「横あいてるよ?感が半端ない」
かわいくて、何度もめくっちゃう…こたつの中でくつろぐ猫さん 前足をぐーんと伸ばしてプイッ! と視線をそらす姿に「ため息でる」「これは見ちゃう」