冬の食器洗い「お湯を使う」約8割→手の乾燥を招く原因は優しいお湯の温度 では、適正温度は?

空気が乾燥する冬場。みなさんは、水仕事などで手のカサつきやひび割れに悩むことはありませんか。パナソニック株式会社(東京都港区)が実施した「冬の食器洗いと手の乾燥」に関する調査によると、冬の食器洗いで「お湯」を使っている人が約8割にのぼり、このお湯を使うことが、手の乾燥を後押ししている可能性が示唆されました。

調査は、日常的に食器を手洗いしている全国の20~60代の男女400人を対象として、2025年12月にインターネットで実施されました。

まず、「冬場に手の乾燥・カサつきを感じる頻度」を尋ねたところ、「ほぼ毎日」は47.9%、「週に数回」は19.3%となり、約7割が冬のあいだ継続的に手の乾燥を自覚していることがわかりました。

また、「冬の食器洗いで感じる手の変化」としては、「カサつき」(63.5%)、「ひび割れ」(34.3%)、「赤み・かゆみ」(17.8%)が上位に挙がり、単なる美容上の悩みではなく、痛みや不快感を伴うレベルにまで症状が進行している人も少なくないことが明らかとなりました。

冬場の乾燥を「ほぼ毎日」感じている人に絞ると、「ひび割れ」は49.5%になり、半数近い人が食器を持つ・スポンジを握るといった日常の動作そのものがつらくなっている可能性が高いことが読み取れました。

次に、「冬の食器洗いでお湯を使う頻度」を尋ねたところ、「ほとんど毎回」は52.7%、「時々」は23.0%となり、多くの人が「冬場の食器洗い=お湯で行うもの」という前提で日々の家事を行っていることがうかがえます。

また、「実際に使っているお湯の温度」は平均「37.5℃」で、この温度は冷たさによるストレスを和らげてくれる一方で、皮脂やうるおい成分を少しずつ洗い流しやすいゾーンでもあり、結果として冬の手の乾燥をじわじわと後押ししている可能性が示唆されました。

特に「乾燥をほぼ毎日感じる」層では、お湯を「ほとんど毎回」使う人の割合が高く、冷たさ回避と引き換えに、手の負担を増やしている一面も見えてきます。

この結果について表参道スキンクリニックの渋谷友香医師は、「使用するお湯の温度が高ければ高いほど、肌の潤いを守る皮脂や細胞間脂質(セラミドなど)が溶け出しやすくなり、バリア機能がさらに弱くなることで、乾燥と手荒れの負のスパイラルに陥ります。冬場は気温と湿度の低下によって血行が滞り、角層の水分や皮脂が失われやすくなります。その結果、もともと脆弱なバリア機能がさらに低下し、カサつきやひび割れ、赤みといった“手荒れ”が深刻化するのです」とコメントしています。

最後に、「冬の食器洗い前後で行っている手のケア」を尋ねたところ、「ハンドクリームを塗る」(48.5%)、「作業後すぐに手を拭く」(42.0%)、「ゴム手袋を使用する」(13.5%)が上位に挙がった一方で、「特に何もしていない」(28.0%)という意見も約3割見られたほか、「お湯や洗剤に触れる時間を減らす工夫はしていない」という人が71.5%に達しており、多くの人は、荒れてしまった後にハンドクリームなどで帳尻を合わせる“後追いケア”にとどまっており、手荒れの原因となる「触れる時間」「触れる回数」そのものを減らす根本的な対策には、まだ十分踏み出せていない実態が浮き彫りになりました。

この結果について渋谷医師は、「対策の基本は、『刺激の軽減』と『乾燥時間の短縮』です。お湯の温度を33~35℃程度に下げる、洗剤を希釈して使う、ゴム手袋で直接の接触を避けるといった工夫が不可欠です。水仕事の後はすぐに水分を優しく拭き取り、角層が柔軟なうちにハンドクリームで油分と水分を補うことで、バリア機能の回復を助け、乾燥やシワの定着を防ぐことが期待できます」とコメントしています。

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【出典】

▽パナソニック調べ

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