月に1回以上運転する約4%が任意保険「未加入」 20代30代の未加入率が高い傾向 無保険事故の被害で金銭を回収できないリスク 弁護士が解説

自賠責保険では足りないリスクをカバーする任意保険ですが、みなさんは加入していますか。セレクトラ・ジャパン株式会社(東京都渋谷区)が実施した「自動車の任意保険加入」に関する意識調査によると、月に1回以上運転しているドライバーのうち、約4%が任意保険に「未加入」であることがわかりました。本記事では、無保険事故の現実的なリスクについて、弁護士の藤垣圭介氏による解説もあわせて紹介します。

調査は、全国の20歳以上70歳以下の男女3000人を対象として、2026年1月にインターネットで実施されました。

調査の結果、全回答者中「月に1回以上運転している」と回答したアクティブなドライバーは1864人。そのうち、「任意保険に加入していない」と答えた回答者は71人(3.8%)となり、自身がどれだけ安全運転を心がけていても、「無保険事故」に巻き込まれるリスクをゼロにはできないことが浮き彫りとなりました。

任意保険未加入者の年齢の内訳を見ると、40代以降は3%前後で推移しているのに対し、20代は母数が少ないため参考値ではあるものの29.17%、30代は12.5%と、若年層ほど任意保険未加入という傾向が明らかになりました。

そこで、「任意保険に未加入」と回答した人にその理由を尋ねたところ、「事故を起こす気がしない/自信がある」(8票)といった万が一の際の賠償リスクに対する認識の甘さよりも、「保険料が高いから」(24票)、「お金に余裕がないから」(21票)といった金銭的な理由によって加入していない傾向が見られました。

「任意保険未加入だったことによってトラブルに遭った経験」について、加害者側となった人からは、 「相手方への車の修理費 医療費が払えなく自己破産した」(50歳女性)といった声が寄せられた一方、被害者側となった人からは、「無保険の車が信号無視でぶつかってきて自分の車が廃車になったが、車を買い替えるお金が相手からもらえなかった」(44歳女性)、「友人の兄がひき逃げされ重傷で、その後見つかったが無保険でお金が払えないとなった」(50歳女性)などの声が挙がりました。

■無保険事故における法的な課題を弁護士が解説

本調査結果を受け、任意保険に加入していない回答者が一定数いるという事実から、「自分は加入しているから大丈夫」というよりも、 「事故相手が任意保険に入っていない場合」、いわゆる無保険事故についての備えを考えておくことが重要だといえます。

交通事故の法的実務に詳しい弁護士の藤垣圭介氏は、無保険事故の現実的なリスクについて以下のように解説しています。

「交通事故の相手方が任意保険に未加入の場合、金銭の請求や連絡の窓口は相手本人となります。しかし、法的に請求する権利が認められても、実際に金銭を回収できるとは限りません。

また、相手方が任意保険に加入していれば相手の保険担当者が行う『損害額の計算』や『解決までの判断』も、無保険事故では被害者自身が行わなければならないため、解決までの期間、立替えを強いられるケースも見られます。

この点、ご自身が『弁護士費用特約』のある任意保険に加入されていれば、費用の自己負担なく相手方とのやり取りを弁護士に依頼することが可能になります。請求金額の計算、円滑に対応してくれない相手への説明や督促、解決までの流れに関するご自身へのご案内など、専門性ある弁護士に入ってもらうことで解消できる問題は多いでしょう。

ただし、弁護士に依頼をした場合でも、相手に支払能力がないときは現実的に回収が難しいケースがあり得ます。

こうした『相手から支払われないリスク』に備えるためには、ご自身の任意保険の『人身傷害保険』『車両保険』が非常に有益です。これらの保険が付いていることによって、相手に支払能力がなくてもご自身の代わりに保険会社がそのリスクを背負ってくれるため、損害の補填が得られないという最悪の事態を回避できます」

   ◇  ◇

【出典】

▽セレクトラ・ジャパン株式会社保険部門/車の任意保険は入らない方が得?-3000人調査「得ではない現実」と本当のリスク

https://selectra.jp/car-insurance/guide/uninsured-survey

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