支払総額は150万円以下…軽自動車やコンパクトカー、小さめSUVが現実的!? 「新社会人」におすすめの車10選 ローン上限と維持費も確認
本記事では、新社会人(新卒者)におすすめの新車・中古車10選を紹介するとともに、新社会人が車を購入する際の予算目安や少しでも車を安く買う方法を解説します。
■新社会人におすすめなのはどんな車?
経済状況や運転経験を踏まえると、新社会人(新卒者)には次の条件に合う車がおすすめです。
・支払総額が概ね150万円以下
・軽自動車、コンパクトカー、小さめのSUV
新社会人は貯金や収入に余裕がないケースが多く、車両代に多額の費用をかけられません。また、車は継続的に税金や保険料がかかり、維持費は大きい車ほど高い傾向があります。
さらに、運転に慣れていないうちは事故のリスクも高いため、車両価格や維持費を抑えられ、かつ扱いやすい小さめの車がおすすめです。
■新社会人の車購入予算の目安は?
車の購入予算は、貯金額でなく収入を基準に考えるのが一般的です。以下では、新社会人の平均収入をもとに購入予算の目安を紹介します。
▽目安は約120万円~150万円
令和6年賃金構造基本統計調査をもとに新社会人の平均年収を試算(平均月収×12カ月で計算)すると、大卒者は約298万円、高卒者は約237万円です。
一般に、車の購入費は「年収の半分程度」が目安とされるため、新社会人の購入予算の目安は以下の通りです。
・大卒者:約150万円
・高卒者:約120万円
ただし、収入や生活状況は人それぞれ異なるため、あくまで目安として考えてください。
▽車両価格では約100万円~140万円
予算に合う車選びで注意したいのが、「車両価格」と「支払総額」の違いです。
車の購入では、車両価格に加えて税金や手続き代行費用などの諸費用がかかります。諸費用の目安は、一般に10万円~20万円程度です。
前述の車購入予算は諸費用も含めた「支払総額」での目安となるため、車両価格の予算目安は100万円~140万円ほどとなります。
▽【注意】ローンにも借入上限額がある
新社会人でも自動車ローンを利用することは可能ですが、ローンには借入上限額があります。
借入上限額の目安は「年収の30~40%程度」といわれ、たとえば年収約298万円の大卒者の場合、目安額は約90万円~120万円です。支払総額150万円の車を買うなら、数十万円を別途用意しなければいけません。
■新社会人におすすめの車10選
ここでは、価格やサイズ、安全性、燃費、デザイン性等を踏まえた新社会人におすすめの新車・中古車10車種を紹介します。
▽【新車】ダイハツ「ミライース」
・新車時価格:99.2万円~
・中古車相場:5万円~115.1万円
・種類:軽自動車
とにかくコスト重視の人におすすめなのが、ミライースです。2026年1月末時点で唯一新車時価格100万円以下のモデルを用意しています。
造りはシンプルですが、助手席前に小物を置けるワイドな収納スペースを用意するなど、利便性も考えられています。ガソリン車のみの設定ですが、小さいボディで燃費性能も優れ、最高燃費は25.0km/L(WLTCモード)です。
※ミライースのOEM車であるトヨタ「ピクシスエポック」は、ミライースと同価格で販売されています
▽【新車】スズキ「アルト」
・新車時価格:119.8万円~
・中古車相場:5万円~169.9万円
・種類:軽自動車
アルトはミライースのライバルで、カクカクしたボディが愛らしい軽自動車です。ミライースより安全装備が充実しており、車線をはみ出した際にハンドル操作を支援する機能(車線逸脱抑制機能)が標準装備されています。また、燃費のいいマイルドハイブリッド車もあります。
ただし、車両価格はミライースより高いです。ガソリン車の下位グレードで比較すると、燃費性能もミライースとほとんど変わりません。
▽【新車】ダイハツ「ムーヴ」
・新車時価格:135.8万円~
・中古車相場:5万円~222.4万円
・種類:軽自動車
現行モデルのムーヴは2025年にフルモデルチェンジしたばかり。洗練されたデザインで全車スライドドア搭載となり、人気を集めています。また、全高が高く室内も広いです。
ただし、新車時価格140万円を下回るのは廉価グレード「L」のみ。このモデルはスライドドアが両側とも手動なので、注意が必要です。電動のスライドドアを求めるのであれば、中古の「ムーヴキャンバス」や「N-BOX」などをおすすめします。
▽【中古車】スズキ「ラパン」
・新車時価格:154.2万円~
・中古車相場:5万円~199.8万円
・種類:軽自動車
軽自動車の中でもデザイン性の高さで人気のあるラパン。内装に木目調の素材を採用するなど、可愛さや上品さにとことんこだわった一台です。
新車では150万円を若干オーバーしてしまいますが、中古車では支払総額100万円前後の車両も多く出回っています。人気の高い車だからこそ流通台数が多く、ボディカラーの選択肢も豊富です。現行モデルは2015年登場のロングセラーなので、少し古い年式の車両を買っても古臭さを感じません。
▽【中古車】スズキ「ハスラー」
・新車時価格:151.8万円~
・中古車相場:5万円~217.2万円
・種類:軽自動車(SUV)
カッコ可愛い見た目と実用性・走行性能の高さで人気なのが、ハスラーです。ハスラーは初代から大ヒットした車種で、中古車市場でも流通量が非常に多いです。そのため、自分好みの色やグレードを選びやすくなっています。
2020年にフルモデルチェンジしていますが、2代目は2019年まで販売されていた初代のキープコンセプト。そのため、初代を選んでも古臭さを感じません。初代は支払総額100万円前後で、現行モデルも2020年式であれば120万円前後で流通しているものが多いです。
▽【中古車】ホンダ「N-BOX」
・新車時価格:173.9万円~
・中古車相場:5万円~216.8万円
・種類:軽自動車
N-BOXも長年非常に人気が高く、中古車市場でも流通量が多いです。プレーンな印象のデザインは性別・年代問わず使いやすく、実用性も抜群です。
N-BOXは2023年秋に現行モデル(3代目)にフルモデルチェンジしており、現在は2代目の2021年式~2022年式が支払総額120万円前後で多く流通しています。まだ2代目はあちこちで見かけるので古臭さを感じることがなく、かつ完成度の高いモデルなので満足度が高いでしょう。
▽【中古車】トヨタ「ヤリス」
・新車時価格:165.8万円~
・中古車相場:69万円~279.9万円
・種類:コンパクトカー
ヤリスは2020年にヴィッツの後継モデルとして登場したコンパクトカーです。軽くキビキビ走る車で、ハイブリッド車に関しては国産車No.1の燃費性能を誇ります(2026年1月末時点)。予算に余裕があれば、ガソリン車の廉価グレードが新車でも手に入ります。
支払総額150万円以下で買えるのは基本的にガソリン車ですが、廉価グレードの「X」なら予算100万円~120万円でも購入可能です。新しい車なので安全装備も整っており、安心の選択肢といえます。
▽【中古車】日産「ノート」
・新車時価格:232.9万円~
・中古車相場:5万円~350万円
・種類:コンパクトカー
ノートは日産の人気コンパクトカーであり、洗練されたデザインが魅力です。先代モデル(2代目)が大ヒットし、中古車市場で安価な車両が数多く流通しています。ヤリスやアクア、後述のスイフトより後席にも余裕がある車です。
おすすめは、少し古くても走行距離が長すぎない2代目(~2020年11月)モデルです。e-POWER(ハイブリッド)車でも、支払総額100万円前後の車両が多くあります。ただし、走行距離やバッテリーの状態はよく確認しましょう。
▽【中古車】スズキ「スイフト」
・新車時価格:172.7万円~
・中古車相場:5万円~261.6万円
・種類:コンパクトカー
1~2人で軽快な走りを楽しみたいのであれば、スイフトがおすすめです。サイズはかなりコンパクトですが、コンパクトカーの中ではデザイン性も高く、アクティブな印象に仕上がっています。
2023年にフルモデルチェンジし現在は5代目となっていますが、中古車市場では型落ちした4代目が多く流通しています。支払総額100万円~120万円の車も多いので、ちょっとした街乗りに使う場合におすすめします。
▽【中古車】マツダ「CX-3」
・新車時価格:270.5万円~
・中古車相場:45.7万円~317.9万円
・種類:SUV
SUVは全体的に新しいモデルが多く、実はコンパクトSUVでも支払総額150万円以下で手に入る車は少ないです。しかし、CX-3は120万円~150万円の車両も多く流通しています。
CX-3の全長は4300mm弱でコンパクトカーより一回り大きいですが、座面が高い分だけ見晴らしがよく、決して運転しにくい車ではありません。また、マツダならではの「魂動デザイン」で低年式の車両でも古臭さを感じさせず、若い方でも乗りやすいです。
▽Q.新車と中古車、どっちにするべき?
新車と中古車は、それぞれ異なるメリットがあります。新車は自分でグレードや色、オプションを決めて注文でき、自分が初めてのオーナーになれることがメリットです。また、安全装備なども新しい傾向があります。
一方、中古車は幅広い予算・選択肢から車を選ぶことができ、納期も2週間~1カ月程度と短いです。そのため、お金や新生活の準備時間に余裕がない新社会人にも適しています。また、万が一車体を擦るなどしても新車より気にしなくて済むといったメリットもあります。
■車を安く買うためのポイントは?
車の費用で最も大きな割合を占めるのは購入費用です。少しでも支払総額を抑えるうえでは、以下の4つのポイントを押さえましょう。
・複数の車を検討する
・1~3月や9月の登録を狙う
・諸費用を節約する
・中古車から選ぶ
▽複数の車を検討する
複数の車を比較すれば、冷静に「どれが安いのか」を検討でき、かつ商談でも価格交渉に使える可能性があります。
どの車にも、必ずライバル車種が存在します。ライバル車種は価格も近いことが多いので、装備や燃費も含めて「安い車」を判断するのがおすすめです。また、商談時に「この2つで迷っている」と伝えれば、値引きを検討してもらえるかもしれません。
中古車でも、条件の近い車を比較して「どちらが得か」と聞いたり、複数のお店で相談したりすれば、少しでも安く買える可能性が高まります。
▽1~3月や9月の登録を狙う
1~3月や9月は、自動車業界の決算/半期決算期です。この時期は少しでも売上を伸ばすため、ディーラーも中古車販売店も普段以上に力を入れて営業しています。
ただし、決算の売上にカウントされるのは「3月/9月末までに登録手続きを済ませた車」です。特に、新車では発注から登録までに数カ月かかることも多いので、早めに商談に臨みましょう。
中古車は、一般的な納期が2週間~1カ月程度なので、2月後半~3月初旬に契約すれば間に合うことが多いです。
▽諸費用を節約する
車両価格の値引きが望めない場合でも、以下のような選択で諸費用を抑えられる可能性があります。
・車庫証明書(登録時の必要書類)を自分で用意する
・納車時は自分でお店まで取りに行く
・納車前の洗車やクリーニングサービスを断る
車庫証明書はお店が代行で取得してくれることが多いですが、自分で取得すれば代行手数料を抑えられます。平日の日中に警察署へ行く必要がありますが、個人でも簡単に取得できるので、検討してみましょう。
▽中古車から選ぶ
車両価格を抑えるうえで非常に効果的なのが、中古車の購入です。近年の新車は装備が充実しており、その分だけ価格も上がっています。中古車なら、予算に合う車を選びやすいです。
中古というと「何となく心配」と考える人もいますが、現在の車は丈夫で、きちんと整備すれば十数年乗れるのが一般的です。また、状態の良さにこだわりたい場合も、登録のみ行って実際の走行に使われていない「登録済み未使用車」という選択肢もあります。さらに、中古車には「新車より気を使わなくていい」といったメリットもあります。
■新社会人が抱きやすい車の疑問
ここでは、新社会人の方に多い車の疑問について、一つずつ丁寧に解説します。
▽Q.新社会人で車を買う人は多い?
近年は、若年層で車を購入する人の割合が減っており、一般社団法人日本自動車工業会の「2023年度乗用車市場動向調査」によれば、若年層(20代)で車の購入以降がある人の割合は3割強でした。ただし、大学の在学期間中や新社会人になるのを機に車を購入する人も少なくありません。
▽Q.車は買ったほうがいい?借りたらいい?
車の利用方法は、大きく分けると以下のように3つの選択肢があります。
・カーシェアリングやカーリース(使うときだけ借りる)
・カーリースやサブスクリプション(一定期間借りる)
・購入(自分の車として購入する)
車の使用頻度が少ない、あるいは数年しか使う予定がない場合は「借りる」系のサービスで構いません。ただし、こうしたサービスは車の使い方を制限しているのが一般的です。好きなように物を置き、好きなだけ走りたいなら、購入がおすすめです。
▽Q.手取り20万円でも車は買える?
手取り20万円でも、少し長めのローンなどを利用することで車の購入が可能です。ただし、車の維持費とローン返済が重なると毎月の出費も少なくないので、しっかり家計管理をしましょう。
▽Q.車はローン購入と現金払いのどっちが多い?
車の購入者全体では、ローンより現金一括で購入する方が多いです。しかし、20代に関しては自動車ローンを利用する方が多いといわれています。
ただし、ローンには審査があり、通過しなければお金を借りられません。また、ローン購入では利息も払う必要があり、車の総購入費用は現金払いより高くなります。
▽Q.車の維持費はどれくらいかかる?
車の維持費には、燃料代や税金(自動車税や自動車重量税)、保険料(自賠責保険や任意保険)、車検費用、駐車場代など幅広いものが含まれます。
これらを合わせると、年間の維持費は30万円~40万円ほどが一般的です。1カ月に換算しても、概ね2万円以上かかることが多いです。
なお、軽自動車は基本的に各種税金が一律で、普通車と比べて少額です。
▽Q.車はいつまでに買うべき?
春の新生活から車を使いたいのであれば、できれば1~2月、どれだけ遅くても3月上旬には契約することをおすすめします。
車は契約から購入まで一定期間かかります。新車の納期は1~3カ月が一般的で、より長いケースも多いです。一方、中古車の納期は2週間~1カ月が目安です。
■まずは幅広く選択肢のチェックを
車は大きな買い物だからこそ、後悔したくないもの。まずは自分の予算に合う範囲でどのような選択肢があるのか、新車も中古車も幅広く見てみましょう。
「どんな車があるか知りたい」という方は、以下の記事も参考にしてください。
(まいどなニュース/norico)
