能登豪雨による孤立115集落 輪島など3市町、道路寸断

 土砂崩落が起きた石川県輪島市の国道249号中屋トンネル(右)の復旧工事現場=22日午後3時31分(共同通信社ヘリから)
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 石川県は22日、記録的豪雨で河川の氾濫や土砂災害が起きた能登半島の3市町で集落計115カ所が孤立状態となっていると明らかにした。道路寸断が相次ぎ、陸路でたどり着けなくなった。最も深刻な輪島市では99カ所に上る。22日までに23河川が氾濫し、浸水被害が発生。降雨が続き、被害の全容把握は進んでいない。能登半島地震から復旧を進める中で再び大きな災害に見舞われ、遅れが懸念される。

 県が22日午後4時時点の孤立集落を集計した。珠洲市は13カ所、能登町は3カ所。国道や県道の48カ所が土砂崩れなどで通行止めとなった。国土交通省や県は、道路をふさぐ土砂の撤去を急ぐ。輪島、珠洲両市では断水が発生した。

 能登半島地震の被災者向け仮設住宅団地は、輪島、珠洲両市の計9地区が床上浸水。地震で被災した輪島塗事業者の仮設工房も4地区が浸水した。輪島市の棚田「白米千枚田」では、のり面が崩れた。

 県の22日のまとめでは、珠洲市で1人が死亡。ほかに輪島市の消防によると、同市の塚田川で高齢の男性が見つかり、死亡が確認された。

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