中東情勢、不法移民で応酬 副大統領候補が直接対決

 【ワシントン共同】11月5日の米大統領選に向け、民主党のウォルズ・ミネソタ州知事(60)と共和党のバンス上院議員(40)による初の副大統領候補討論会が1日夜(日本時間2日午前)、ニューヨークで開かれた。大接戦が続く中の直接対決で、両候補はイランによるイスラエルへのミサイル攻撃で緊迫する中東情勢や、不法移民対策、人工妊娠中絶の権利を巡って激しい応酬を繰り広げた。

 バンス氏は共和党大統領候補のトランプ前大統領(78)が「力による平和」により、世界に安定をもたらしたと実績を誇示した。ウォルズ氏は、トランプ氏がイラン核合意を離脱したため「イランが核兵器保有に近づいた」と批判し、民主党大統領候補のハリス副大統領(59)は同盟・友好国との連携を重視すると訴えた。

 バンス氏は米国が「歴史的な移民危機」に直面しており、ハリス氏が不法移民の流入を防げていないと強調した。ウォルズ氏はトランプ氏が虚偽情報を拡散し、移民を「人間扱いしていない」と訴えた。

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