闇バイト強盗、SNSが入り口に 事件連鎖、指示役特定急ぐ

 横浜市青葉区の住宅で住人の後藤寛治さん(75)が殺害された事件は、23日で発覚1週間。強盗殺人容疑で逮捕された宝田真月容疑者(22)は、交流サイト(SNS)上の「ホワイト案件」への応募を機に、闇バイトに足を踏み入れた。同様の方法で集められた実行役による事件は首都圏を中心に連鎖。捜査幹部は「指示役を捕まえなければ事件は繰り返される。トカゲのしっぽ切りに終わらせない」と危機感を強める。

 闇バイトによるとみられる事件は首都圏にとどまらず、全国的に体感治安が悪化。警視庁など4都県警合同捜査本部は、8月以降に発生した1都3県の14事件を重点的に捜査し、21日までに実行役ら32人を逮捕した。スマートフォンを解析する「デジタルフォレンジック」で指示役の割り出しを急ぐ。

 「短期間で稼げるバイトを探していた」と動機を明かした宝田容疑者。SNSで応募し、身分証などに記載された個人情報を指示役に伝えていた。途中から犯罪に加担することに恐怖を感じつつも「家族への危害を恐れて断れなかった」との説明をしている。

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