政敵への報復、身内も懸念 「議員収監」不支持と重鎮

 アメリカンフットボールの試合の国歌斉唱時に敬礼するトランプ次期米大統領(左)=14日、メリーランド州(ロイター=共同)
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 【ワシントン共同】米共和党のトランプ次期大統領が、自身の支持者らによる2021年1月の議会襲撃事件を調査した下院特別委員会の議員を収監すべきだと発言したことに対し、共和党重鎮のグラム上院議員は15日、NBCテレビで賛成しない考えを表明した。政敵への報復を示唆するトランプ氏に、身内の共和党内にも懸念があることが示された格好だ。

 トランプ氏は8日放送のNBCテレビのインタビューで、事件を巡り「私は何も悪いことをしていない」と強調。特別委の議員らについて「刑務所に行くべきだ」と主張した。

 グラム氏はトランプ氏の発言に賛成するか問われ「ノー」と明確に答えた。当時、特別委のメンバーにはトランプ氏に批判的なチェイニー元下院議員ら共和党議員2人も含まれていた。

 民主党系無所属のサンダース上院議員も15日、同テレビで「言語道断だ」と非難した。「これこそ独裁の本質だ」と述べ、議員らを守るためにバイデン大統領が予防的恩赦を検討すべきだと話した。

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