容疑者は「普通の青年」様子一変 モデルガン収集、騒音トラブルも

 北九州市の中学3年殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された平原政徳容疑者(43)について、中学、高校時代を知る人は「おとなしい印象」「普通の青年だった」と語る。少なくとも数年前からモデルガンやナイフを収集していたとみられる。近年は、コミュニケーションを拒絶するかのように、様子が一変。騒音トラブルを起こし、警察が出動することもあった。

 平原容疑者が中学生の頃から10年ほど通っていた理髪店の50代の店主と従業員は「10代の頃は寡黙でおとなしいイケメンで、はにかんだ顔がかわいらしかった」と振り返る。高校卒業後、派遣の仕事に就いたという。

 2009年5月には顔そりだけ頼まれ、理由を尋ねると「明日、自分の結婚式なんですよ」。近く子どもが生まれるとも話していた。

 結婚後に暮らしていた市内にあるアパートの元住民の50代夫妻によると、親子3人で遊んでいた姿もみられ仲が良い様子だったが、5年ほど前に突然転居した。捜査関係者などによると、事件の1年以上前に離婚し、最近は1人暮らしだった。

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