辺野古、軟弱地盤の工事始まる 7万本くい打ちへ、湾に砂投入

 沖縄県名護市辺野古沖の大浦湾で始まった軟弱地盤改良工事の土砂投入作業=28日午後
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 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、防衛省は28日、辺野古東側の大浦湾で、海底に敷き詰める砂を作業船から投入し、軟弱地盤改良工事に着手した。海面下最大70mまで、くい約7万本を打ち込むための前段階。防衛省は構造物の安定性を確保できるとするが、軟弱地盤の最深部は海面下90mに達すると指摘され、難航も予想される。

 国側による工事の設計変更承認の代執行から丸1年となった28日午後1時45分ごろ、作業船のパワーショベルが、横付けされた台船に積まれた土砂をすくい上げ、海中に投入していった。時折雨が降る中、その後も作業を続けた。

 防衛省は同日、公式のX(旧ツイッター)で着工を発表した。「普天間飛行場の全面返還へ大きな前進で、引き続き移設工事に全力で取り組む」としている。

 防衛省によると、くいは海底に打ち込んだ筒の中に砂を流し込んだり、砂を締め固めたりして造る。砂の敷き詰めは、くい打ちの際に土壌が舞い上がるのを防ぐためで、地盤改良が必要な範囲のうち、ほとんどの場所で実施する。

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