インドネシアに警備艇供与へ 首脳会談で首相、人材支援も

 【ジャカルタ共同】石破茂首相は11日、インドネシアのプラボウォ大統領と首都ジャカルタ南方ボゴールで会談した。首相は「食料、エネルギー安全保障や防衛力の向上に、日本として可能な限り協力したい」と呼びかけた。プラボウォ氏は「日本は重要なパートナーだ」と述べた。覇権主義的な動きを強める中国を念頭に防衛協力の推進を図る。

 会談では、海洋安全保障の確保に向けて日本の高速警備艇2隻の無償供与で合意し、両首脳が署名する見通しだ。持続的な経済発展を後押しするため、インドネシアの人材育成支援も表明する。

 インドネシアは、日本が同志国軍に防衛装備品を供与する「政府安全保障能力強化支援(OSA)」の対象国。高速警備艇はOSAを通じた提供となる。

 首相は人材育成に加え、防災やインフラ分野での協力拡大も伝達する。貧困対策の一環として、学校給食制度の普及を見据えた支援も打ち出す構えだ。

 会談では、3回目となる外務・防衛閣僚会合(2プラス2)の開催時期を模索。防衛装備品と技術の移転に向けた議論加速も申し合わせる。

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