米国とロシアの首脳が電話会談 ウクライナ一時停戦要求
【ワシントン、モスクワ共同】トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は18日、電話会談した。米ホワイトハウスが発表した。トランプ氏は米国が提示したロシアとウクライナの一時停戦案の受け入れを求める見通し。難色を示すプーチン氏を説得できるかどうかが焦点だ。トランプ氏は17日、一時停戦や和平合意について「実現できると思う」とし、期待を示した。
トランプ氏は電話会談で、ロシアが占領するウクライナの領土問題や原発の扱いも協議する見込み。17日に自身の交流サイト(SNS)で「多くの課題が残っている」とも認めた。
ロシアのウシャコフ大統領補佐官はコメルサント紙が18日に報じたインタビューで「われわれは望みを捨てない。全てに執着する。彼ら(米国とウクライナ)は話し合わねばならない」と述べた。
戦況で優勢なロシアが停戦に踏み切る動機は乏しく、ロシアに融和的なトランプ氏との関係は維持しながら侵攻目的の完遂を目指す方針とみられる。ウクライナや欧州ではトランプ氏がロシア寄りの合意を目指すとの懸念が深まっている。