安倍政権下で「金券を受領」 自民・大岡氏、12年の当選後
自民党の大岡敏孝衆院議員=比例近畿=は21日、第2次安倍政権下で商品券のような金券を政権側からもらったと国会内で記者団に認めた。2012年の衆院選で自身が滋賀1区で初当選したことへの「努力賞」のようなものだと受け止めたとも述べた。金額は「商品券だったとすれば10万円ぐらいだった」と明かした。商品券配布は石破茂首相や岸田文雄前首相の在任中にも確認されており、自民政権の「長年の慣例」となっていたことを裏付ける証言と言える。
石破首相は21日の参院予算委員会で、商品券配布に関して「慣行だったかどうかを知る立場にはない。あくまで私の判断だ」と語った。一方、公明党の斉藤鉄夫代表は記者会見で、岸田前首相の在任中の商品券配布も事実であれば「悪弊は断ち切らなければならない」と強調した。
一方、立憲民主党の野田佳彦代表は会見で「石破首相には国会の政治倫理審査会に出てきてもらい、話を伺いたい」と述べ、政倫審への出席を重ねて求めた。