容疑者への就労指導でトラブルか 一時行方不明、保護司殺人

 大津市の住宅で5月、保護司のレストラン経営新庄博志さん(60)の遺体が見つかった事件で、殺人の疑いで再逮捕された飯塚紘平容疑者(35)=強盗罪で保護観察付き有罪確定=に関し、新庄さんが「(容疑者の)仕事が続かない」と周囲に相談していたことが9日、分かった。滋賀県警は、保護司が更生支援の一環として行う就労指導でトラブルがなかったか調べる。県警は10日、容疑者を送検する。

 また、新庄さんが死亡したとみられる5月24日午前から容疑者の行方が分からなくなり、母親が県警に行方不明届を出していたことも判明。県警は同28日深夜、大津市内で容疑者を発見し、ナイフ1本を所持したとして銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した。

 更生保護団体関係者によると、新庄さんは2022年ごろ、連携しているNPOの就労支援員に対し「仕事先を紹介してほしい」と相談。支援員は県内の建設会社を紹介したが、容疑者は数カ月で退職した。新庄さんは、容疑者の仕事が続かないことを周囲に相談していたという。

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