仙台市、ひきこもり状態4千人 新型コロナ、大震災の影響も
仙台市がひきこもりの実態を把握しようと約40万世帯を対象に調査した結果、4千人近くがひきこもり状態であることが分かった。30~50代の働き盛り世代が半数を超え、ひきこもりの期間は「10年以上」が27・1%と最多。ひきこもりのきっかけとして、新型コロナウイルス感染拡大や東日本大震災の影響などを挙げた。市は今後、支援拡充に向けた施策に生かす。
昨年8月から今年3月にかけて15~64歳の人がいる全世帯に調査票を配り、8・3%の約3万4千世帯から回答を得た。「仕事や学校などに行かず、家族以外との交流がほとんどない」状態をひきこもり状態と位置付け。こうした人がいるのは3325世帯で、該当者は3956人に上った。
年齢層で最も多いのは50代の18・1%。40代が17・2%、30代が16・2%と続く。20歳未満は9・4%だった。
きっかけを複数回答で尋ねると、不登校(21・9%)や職場でのトラブル(20・1%)が上位に。新型コロナの流行(11・8%)や東日本大震災の影響(4・8%)もあった。
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