水俣病記録の保存や活用を 写真家らが環境省に要望

 10年で変形硬直した水俣病患者の手(桑原史成さん撮影)
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 水俣病患者の日常や救済運動を長年撮影してきた写真家らでつくる一般社団法人「水俣・写真家の眼」のメンバーらは3日、環境省を訪れ、20万カット超のフィルムなどの保存・活用のための仕組みづくりを求める伊藤信太郎環境相宛ての要望書を提出した。

 代表理事の芥川仁さん(76)は「(写真の保存や活用で)人類の過ちを検証し、繰り返さないために役立つと確信している」とする要望書を読み上げた。ネガフィルムのデジタル化や、アーカイブ化による公開、水俣病を学ぶプログラム教材の開発などを求めた。

 法人は、1960年から水俣に入った桑原史成さん(87)や芥川さんら9人の写真家が設立した。

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