警察庁「DNA型抹消」と説明 原告側、詳細説明求める

 無罪が確定した男性(68)=名古屋市=から採取したDNA型や指紋などを警察庁のデータベースから抹消するよう命じた名古屋高裁判決を受け、同庁が男性側に「既に抹消した」と説明していたことが3日、代理人弁護士への取材で分かった。国側は上告せず、抹消命令は確定している。

 原告奥田恭正さんの代理人弁護士によると、9月19日、抹消手続きについて確認するため、警察庁の担当課に電話した際「9月13日までに抹消した」と伝えられた。代理人は説明が不十分だとして、抹消方法や手続き過程などの詳細を明らかにするよう求める申し入れ書を送付した。

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