元広島市議、買収で有罪確定 公選法違反事件、異議棄却

 最高裁第1小法廷(宮川美津子裁判長)は、2019年参院選広島選挙区の買収事件で、河井克行元法相(61)から現金30万円を受け取ったとして公選法違反(被買収)の罪に問われた元広島市議木戸経康被告(69)の上告棄却に対する異議申し立てを棄却する決定をした。1日付。罰金15万円、追徴金30万円とした一、二審判決が確定した。

 被告は無罪を主張するとともに、東京地検特捜部の検事に不起訴を示唆され、供述を誘導されたとして裁判を打ち切る公訴棄却を求めていた。

 判決によると、被告は19年、元法相から妻案里氏(51)の選挙協力への報酬として現金を受領した。

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