競輪性被害問題で提訴へ 「関係無理解」と女性側

 競輪の男性選手から性被害を受けたとして、女性選手から相談を受けた日本競輪選手会が証拠不足を理由に処分しなかった問題で、女性側が男性と選手会に損害賠償などを求め、10月中にも提訴する方針であることが5日、分かった。女性側が再調査を求める書類を送り、回答を求めたところ、1日付で「同意がなかったと判断することは困難」として、男性に対する処分はしないと女性側に通知があった。

 女性側はベテラン選手である男性を前に抵抗できなかったと訴えており、代理人弁護士は取材に「競輪界での上下関係を全く理解していない」と訴訟を起こす考えを明らかにした。

 女性は関西地方の選手会支部所属だった2021年10月、同支部の男性から無理やりキスをされ、性的関係を強要されたと訴えている。男性側は「同意があった」と主張。女性側によると、選手会は23年1月に女性の相談を受けたが「(男性に)うそを並べられても調べる手段もない。裁判で白黒つけてからの話」と判断を避けていた。

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