「別姓を法制化しない理由ない」 札幌訴訟で初弁論、違憲と主張

 夫婦別姓を認めない民法や戸籍法の規定は個人の尊重などを定める憲法に違反するとして、札幌市の男女が国に損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が21日、札幌地裁(守山修生裁判長)であり、国側は請求棄却を求めた。原告の佐藤万奈さん(37)は閉廷後の記者会見で「旧姓の通称使用ができるから選択的夫婦別姓を法制化しないというのは、全く理由になっていない」と訴えた。

 国側は、夫婦は同じ姓(氏)を名乗ると定める立法目的は、家族の一体感の醸成や確保にあり、夫婦同姓を前提とする制度によって達成し得るなどと主張した。

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