アポ電強盗3人に無期懲役 差し戻し審、減軽を否定

 東京都江東区で2019年、電話で資産状況を尋ねる「アポ電」後に強盗目的で高齢女性宅に押し入り死亡させたとして、強盗致死などの罪に問われた無職須江拓貴被告(27)ら3人の差し戻し裁判員裁判で、東京地裁は22日、いずれも求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。香川徹也裁判長は、刑を軽くするのは相当ではないと判断した。

 他の2人は、無職小松園竜飛被告(33)と無職酒井佑太被告(28)。闇バイトのサイトで知り合い、複数の強盗事件に関わったとして起訴された。

 21年の差し戻し前の地裁判決は、3人から受けた暴行が女性の死因につながったとする検察側の主張を退け、須江被告を懲役28年、他2人を懲役27年とした。だが東京高裁は、暴行内容などの事実認定を誤って減軽したとして審理を差し戻した。3人は上告したが、最高裁は退ける決定をしていた。

 香川裁判長は、女性の健康状態に大きな問題はなく、被告らの暴行で死亡したと認定。3人はいずれも私利私欲のために重大犯罪を実行に移したとして、量刑に差をつけないのが相当だとした。

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