「危険」音声流しながら車で接近 官邸襲撃、前日夜に自宅出発か

 東京都千代田区の自民党本部と首相官邸が19日に襲撃された事件で、臼田敦伸容疑者(49)の乗った車が、「危険」「ワーニング(警告)」との音声をスピーカーで流しながら、低速で自民党本部に向かってきたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。18日夜に埼玉県川口市の自宅を出発したとみられることも判明。警視庁公安部は足取りなどを捜査している。

 首相官邸前の防護柵に突入し現行犯逮捕される前、自身の車に火炎瓶を投げていたことも分かった。ガソリンの入ったポリタンクが複数積まれており、引火させようとした疑いがある。捜査関係者によると、警察官が拳銃を構えると抵抗せずに手を上げて確保された。

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