能登豪雨、死者15人に 輪島の不明女性と確認

 石川県は25日、9月の能登半島の記録的豪雨による死者が1人増え、15人になったと発表した。24日に能登町の川で土砂の中から心肺停止状態で救出された女性の死亡が確認され、親族によると、行方不明になっていた輪島市の中山美紀さん=不明時(31)=と判明した。

 中山さんは豪雨があった9月21日、職場を出た後に連絡が取れなくなった。発見場所の400~500メートルほど上流では、中山さんの車が見つかっていた。

 父親の勇人さん(62)は取材に「海に流されてしまって、もう見つからないのではと覚悟していた。『よく頑張ったね』と声をかけてやりたい」と話した。

 県警や消防によると、中山さんは能登町の久田川で10月24日、橋の付近にたまった土砂の中で発見された。

 県によると、豪雨による住宅の損壊や浸水被害は、25日時点で1567棟で確認された。被害が大きかった自治体は今も調査中で、被害棟数は増える可能性がある。

 豪雨による避難者は437人。内訳は公民館などへの1次避難が390人、ホテルなどへの2次避難が47人。

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