「金を盗んだ」投資目的か 元証券社員、殺意や放火は否認

 広島市の80代夫婦宅が放火され現金約2600万円が奪われた事件で、強盗殺人未遂と現住建造物等放火の疑いで逮捕された元野村証券社員、梶原優星容疑者(29)が「金を盗んだ」と供述していることが1日、広島県警への取材で分かった。会社の肩書を利用し個人的な投資に充てようとしたとみられるという。県警によると、殺意や放火は否認している。

 容疑者は事件当時、野村証券の社員だったが、個人で為替相場の変動などを予想し投資をしていた。複数の顧客から業務外に集めた金を資金に充てていた可能性がある。

 事件当日、夫婦は現金入りのボストンバッグを自宅に用意しており、計画的に夫婦宅を訪問したとみて捜査を進める。

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