26歳男、強盗致死罪認める 東京・狛江事件の実行役

 「ルフィ」と名乗る男らが指示したとされる広域強盗事件のうち、東京都狛江市の住宅で2023年1月、住人の女性=当時(90)=が暴行を受け死亡した事件の実行役として、強盗致死罪などに問われた加藤臣吾被告(26)は12日、東京地裁立川支部(岡田健彦裁判長)で開かれた裁判員裁判初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で「被告は現金の在りかを聞き出すために被害者を蹴り、腕時計を見つけて持ち出した」と述べた。弁護側は永田陸人被告(23)=一審無期懲役、控訴=から事件に誘われたと指摘。「断ったら変なことをされるかもと思い、加わった。指示を受けて行動しただけだ」と主張した。

 広域強盗事件を巡っては、渡辺優樹被告(40)やルフィを名乗ったとされる今村磨人被告(40)らグループ幹部が、狛江市の事件を含む複数の事件で指示役として逮捕、起訴された。狛江市の事件は一連の広域強盗で唯一、被害者が死亡。実行役は4人が起訴され、公判が開かれるのは3人目。

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