屋久島町長、事故「再発防止を」 オスプレイ墜落から1年

 鹿児島県・屋久島沖で米空軍輸送機CV22オスプレイが墜落し、搭乗の8人全員が死亡した事故の発生から1年となった29日、同県屋久島町の荒木耕治町長が報道陣の取材に応じ「二度と事故が起きないように、対策をしてほしい」と述べた。米側へ飛行ルートなどの情報公開を引き続き求めていくとした。

 荒木町長は、島の一部が世界自然遺産であり、観光業がなりわいになっていることに触れ「まさかオスプレイが近くを飛んでいるとは思っていなかった。懸念は完全には払拭されていない。影響がないようにしてほしい」とも話した。

 町には米軍が、搭乗員の名前を記し、肖像を掲げた記念碑を設け、慰霊祭が同日、開かれた。搭乗員の遺族ら約80人が参列、事故発生時刻に合わせ午後2時40分ごろ、黙とうをささげた。

 米空軍のリチャード・シーザー大尉は「記念碑は追悼だけでなく、米側と屋久島の住民との絆を象徴するものでもある」と語った。

 中谷元・防衛相は閣議後記者会見で「引き続き地元のみなさまに十分配慮し、安全確保に万全を期していきたい」と述べた。

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