親族2人殺傷を認める、札幌地裁 母親介護と遺産分割でもめる

 北海道余市町と岩見沢市で1月、男女が殺傷された事件で、殺人や殺人未遂などの罪で起訴された札幌市西区、無職高橋元被告(55)は4日、札幌地裁(井戸俊一裁判長)の裁判員裁判初公判で起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、高橋被告は、母親の介護を巡って姉の佳世子さん=当時(63)=に不満を抱いたほか、妻の弟=当時(57)=と親族の遺産分割でもめ、2人の殺害を計画したと指摘した。

 起訴状などによると、1月21日、余市町で佳世子さんの首付近を包丁で複数回突き刺して殺害したほか、岩見沢市で妻の弟の腰や頭を刺し殺害しようとしたとしている。

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