安保法訴訟、二審も敗訴 高松高裁、高知の原告ら

 集団的自衛権の行使を認めた安全保障関連法は憲法に違反し、平和に生きる権利が侵害され精神的苦痛を受けたとして、高知県の戦争経験者らが国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で高松高裁(阿多麻子裁判長)は5日、請求を退けた一審高知地裁判決を支持し、原告側控訴を棄却した。

 同種訴訟は全国の22地裁・支部で起こされ、原告側敗訴が続いている。

 高知訴訟の原告らは2016年に提訴し、20年の一審高知地裁判決は請求を棄却。二審高松高裁は、一審で裁判官の一部が交代したことが口頭弁論調書に記載されていない不備があるとして審理を差し戻した。

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