雪で倒木直撃、重文破損 青森・弘前城の櫓

 青森県弘前市は6日、弘前公園内の松の木が雪の重みで倒れ、国の重要文化財「弘前城二の丸未申櫓」に直撃してひさしと壁が破損したと明らかにした。ほかに「東内門」(重要文化財)のしゃちほこの尾が折れる被害も確認された。けが人はいない。市は文化庁に報告し、修理する方針。

 同市内では1月の最大積雪量を更新するなど、年末から年始にかけて記録的な大雪となった。同市の空き家で雪下ろしをしていた70歳男性が死亡するなど、青森県内では除雪中の人身事故も相次いでいる。

 市公園緑地課によると4日午前、高さ約20メートルの松の木が倒れ、櫓にもたれかかっているのを巡回中の警備員が発見した。2階部分のひさしが大きく湾曲し、壁にも傷を確認。修理には一部解体を伴う大規模工事が必要となり、完了には数年かかる見通しだという。

 桜の名所として知られる弘前公園では、この冬の大雪の影響とみられる幹折れや倒木が40本以上確認され、園内の大部分が立ち入り禁止となっている。

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