阪神大震災から30年となるのを前に防災意識を高めようと、東京消防庁練馬署は11日、同署などで地域住民を対象としたイベントを開催した。参加者は放水体験や仮想現実(VR)を使った訓練に取り組んだ。阪神大震災や能登半島地震の被害を紹介する写真も展示した。
家族連れが多く訪れ、子ども用の防火衣を着て記念撮影する様子などが見られた。小学1年の男児は「放水体験ができてうれしい」と喜び、一緒に来た30代の母親は「子どもに震災やもしもの備えをする大切さを伝えたい」と話した。
同署の城下剛志警防課長は「体験を通じて東京で大きな地震が起きたら何ができるか考えるきっかけにしてほしい」と話した。