診療報酬の審査機関から指摘 サンウェルズ、訪問看護で
パーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」を各地で運営する東証プライム上場の「サンウェルズ」(本社・金沢市)が、入居者への訪問看護で不正や過剰な診療報酬の請求をしていたとされる問題で、診療報酬の審査機関から請求のあり方について指摘を受けていたことが13日、関係者への取材で分かった。
サンウェルズは取材に対し「(同社が設置した)調査委員会が調査中の内容と関連する事項が含まれており、調査に影響を及ぼす可能性もあることから、回答は差し控える」としている。
関係者によると、指摘を受けたのは、同社が運営する東京都内の訪問看護ステーション2カ所。厚生労働省所管の法人「社会保険診療報酬支払基金」の審査委員会が昨年12月、文書を送っていた。
審査委は「1日に複数回、かつ夜間・早朝、深夜を含め連日、訪問看護の報酬を請求している事例が散見される」「夜間・早朝、深夜の訪問による加算報酬は、利用者や家族の求めがあった場合のみ算定できるもので、ステーションの都合で行った場合には算定できない」などと指摘した。