男児死亡、施設長と担任を不起訴 肉団子詰まらせる、和歌山地検
和歌山県岩出市の児童発達支援センターで2020年、当時5歳の男児が肉団子を喉に詰まらせ死亡した事故で、和歌山地検は13日までに業務上過失致死の疑いで書類送検された施設長と当時の担任を不起訴処分とした。11日付。関係者への取材で分かった。
男児は20年12月22日、給食で出た直径約3センチの肉団子を喉に詰まらせ、病院に搬送されたが数日後に低酸素脳症で亡くなった。施設長らは、24年2月に書類送検されていた。
施設側が県に提出した報告書などによると、男児はダウン症で食べ物を細かくする必要があったが、事故が起きた日は児童指導員が他の児童の対応をしている間に、男児がカットする前の肉団子を口に入れてしまった。
男児の母親は取材に「(不起訴処分に対し)夫婦ともに大きなショックを受けている。食事が原因で亡くなったのは事実で、結果は受け入れられない」と話した。施設側は処分について連絡が来ていないとし、コメントはできないとしている。