アーカイブでオウム事件知って 遺族ら制作、思い後世に

 1995年3月のオウム真理教による地下鉄サリン事件で、夫を亡くした高橋シズヱさん(78)らが、遺族や被害者の思いを後世に残そうと手記やインタビュー動画などをまとめたアーカイブサイトを作った。「娘に、今も朝『おはよう』としゃべる」。遺族らがなお癒えない痛みや苦しみを語っている。高橋さんは「サイトを見て事件を知ってほしい」と話した。

 高橋さんは、事件に関する記録の保存を法務省などに訴えてきた。公的機関だけでなく「被害者側からも発信を」と独自のアーカイブ作成を企画。数年かけて準備した。

 インタビュー動画で、長女孝子さん=当時(33)=を亡くした岩田キヨエさん(86)は、仏壇の前に遺品のウエットスーツを残し、朝起きると「おはよう」と伝えていると明かした。「オウムはなくなってほしい。この世から」とも訴えた。

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