法律塾運営の前代表を告発 6800万円脱税疑い

 株式譲渡益や給与所得を確定申告せず、所得税約6800万円を脱税したとして、東京国税局査察部が所得税法違反の疑いで、司法試験の大手予備校「伊藤塾」などを運営する「法学館」(東京)の西肇・前代表取締役(71)=東京都杉並区=を東京地検に告発したことが18日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると告発容疑は、2021年に給与約1億1600万円や、保有していた法学館の株の譲渡益約4億2千万円など計約5億7300万円の所得があったのに確定申告せず、所得税を脱税した疑い。法学館からの借入金の返済や、上場会社の株の取得に資金を使っていたとみられる。

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