岩手と能登、復興へ交流 被災地同士で課題共有
東日本大震災の津波で被害を受けた岩手県大槌町の住民らが23日、能登半島地震で被災した石川県能登町小木地区を訪れ、交流会を開いた。小木地区の復興に向け、地元で大切にしたい行事を語り合った。漁業が盛んという共通点があり、地域同士で被災後の課題や悩みを共有するなど継続的な関わりにつなげる。
岩手大地域防災研究センターが主催し、大槌町安渡・赤浜地区の住民や大槌町の高校生、小木地区の住民計約40人が参加。地震前の様子を再現したジオラマの展示された公民館に集まり、祭りやイベントなど将来の地域の姿を話し合った。
小木地区の沖野みはるさん(72)は「やる気のある人を探す必要がある」と話した。