両陛下、6年ぶりに晩さん会 国賓のブラジル大統領歓迎
国賓として来日したブラジルのルラ大統領夫妻を歓迎する天皇、皇后両陛下主催の宮中晩さん会が25日夜、皇居・宮殿「豊明殿」で開かれた。秋篠宮ご夫妻ら皇族のほか、石破茂首相ら三権の長や両国の閣僚ら計約100人が招かれ、両陛下の長女愛子さまが初めて出席された。新型コロナウイルス禍で国賓が途絶えていたため、開催は2019年5月のトランプ米大統領夫妻以来6年ぶり。
今年は日本とブラジルの外交関係樹立130周年に当たる。天皇陛下はあいさつで、ブラジルからの訪日客の増加や、約21万人が日本で生活し、経済活動や地域社会に貢献していることを挙げ「友好関係がますます深まることを切に願う」と述べた。
過去に訪問した際、日系人の苦労や努力を感じたとし、迎え入れたブラジル国民の「厚意を忘れることはできない」と語った。能登半島地震など多発する自然災害にも触れ、気候変動や防災の分野で両国が協力していくよう願った。
ルラ大統領もスピーチし、陛下と乾杯。晩さん会では初めて和食が前菜に振る舞われた。