部分連合模索、政権綱渡り 首相就任1カ月、支持は急落

 石破茂首相の就任から1日で1カ月が過ぎた。戦後最短で臨んだ衆院選は自民党派閥裏金事件が響き、与党で過半数を割る大敗。予算案や法案の成立には野党の協力が必要で、国民民主党と政策ごとに連携する「部分連合」を模索する。ただ成否は見通せず、綱渡りの政権運営を迫られる。内閣支持率は急落し、早くも正念場を迎えている。

 首相は1日、官邸で記者団から就任1カ月の所感を問われ「息つく暇もない1カ月だった」と振り返った。その上で「選挙で大変厳しい結果を頂戴した。謙虚に受け止めなければいけない」と述べ、野党と丁寧に話し合う考えを示した。

 首相は10月1日に就任。直後の共同通信の世論調査で内閣支持率は50・7%に上った。「ご祝儀相場」で衆院解散に打って出たが失速し、少数与党に転落。10月28、29両日の世論調査の支持率は32・1%に落ち込んだ。11月11日召集予定の特別国会で再び首相に選出される公算が大きいものの、難局が続く。

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