夫婦別姓「わがままと思わず」 首相、導入是非深入り回避

 石破茂首相は4日の参院代表質問で、選択的夫婦別姓制度の導入を求められ「婚姻時に元の姓を維持したいという気持ちを、わがままだと思ったことは一度もない。婚姻で姓が変わる約95%は女性で、その悲しみや苦しみを認識していかねばならないと痛感している」と答弁した。ただ、導入の是非には「より幅広い国民の理解を得る必要がある」と深入りを避けた。

 弁護士でもある立憲民主党の打越さく良氏から、かつて国会議員に働きかけた際に「そんなわがままは駄目だ」と言われたことが忘れられないと迫られ、応じた。

 首相は自民党総裁選で早期導入に積極的な発言をしていたが、就任後は後退させている。

 公明党の竹谷とし子氏も「姓の変更は女性活躍を阻害する象徴だ」と導入を訴えた。首相は「多様性の尊重を求める声を含め、さまざまな意見を真摯に受け止める」としつつ、家族の一体感や子どもへの影響などを考慮する必要性にも触れた。

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