岸和田市長に維新が離党勧告 性的関係強要巡る和解受け

 政治団体・大阪維新の会は4日、所属する大阪府岸和田市の永野耕平市長(46)に離党を勧告したと発表した。性的関係を強要されたとする女性が損害賠償を求めた訴訟が大阪地裁で和解したのを受けて、綱紀委員会を設置。永野氏にこの日の会合への出席を求めたが、無断欠席した。8日までに和解に関する説明がなければ除名する。

 永野氏は3日に「一身上の都合」を理由に離党届を提出している。杉江友介幹事長は記者団に、説明内容で強要が認められた場合でも除名すべきだとの認識を示した。

 女性側の代理人弁護士によると、女性は政治活動を通じて永野氏と関わりがあった。2019年6月から21年1月ごろまで性的関係を強いられ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症。今年11月に解決金500万円を支払う内容で和解した。

 永野氏は18年に維新から立候補し、現在2期目。今月2日に記者団の取材に応じた際、問題は解決したとの認識を示し、辞職についても「考えていない」と否定した。

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