政倫審、非公開転じ「議員傍聴」 参院、23人の大半が意向
自民党派閥裏金事件に関係し、参院政治倫理審査会に非公開での出席を希望していた旧安倍派参院議員23人の大半が、議員のみによる傍聴を容認する意向を自民の松山政司参院幹事長に伝えた。松山氏が23人と改めて話し合いを進める中で、大半が「経緯などについて、与野党の議員に広く説明責任を果たしたい」と態度を転換した。関係者が15日、明らかにした。報道機関を含む全面公開は受け入れていない。
与野党で今後、開催方式や実施日を協議する。参院事務局によると、非公開で行われた場合、議員も会議録を閲覧できない。一方、議員傍聴が認められれば議員による閲覧は可能となる。
参院政倫審に出席意向を示した27人のうち山谷えり子、森雅子、太田房江、松川るいの4氏は全面公開を受け入れている。与野党は4人の審査を優先し、18日に政倫審を開く方向で調整している。
立憲民主党の野田佳彦代表は15日、大分市で街頭演説し「みんなの前で説明しなければ説明責任を果たしたことにならない」と訴え、23人についても公開開催を求めた。