夫婦別姓法案、議員立法が適切 首相「自民で議論の頻度上げる」

 石破茂首相は16日の参院予算委員会で、選択的夫婦別姓制度を導入する場合の法案に関し、議員立法が望ましいとの認識を示した。「今、政府提出法案を考えているわけではない。あらゆる観点から総合的に議論しなければならない」と語った。導入に慎重論が根強い自民党内の議論については「頻度と熟度を上げていく。明確な方向性を出したい」と強調した。

 公明党の佐々木さやか氏への答弁。佐々木氏は「家族の基本的な法制に関することなので、政府による法案提出を検討してもらいたい」と求めた。

 公明の安江伸夫氏は、核兵器禁止条約締約国会議にオブザーバー参加するよう要求。首相はこれまでのオブザーバー参加国による会議での議論を検証する考えを重ねて示した。

 日本維新の会の片山大介氏は経済対策についてただすほか、皇位継承の安定化について首相の認識を問う。松沢成文氏は、沖縄県・尖閣諸島の周辺海域に侵入を繰り返す中国への対処方針を尋ねる。

 自民は予算委に先立つ理事会で、24年度補正予算案の17日採決を提案。立憲民主党などは持ち帰った。

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